オンライン指導入門

書道教室や習字の講師・先生になるには資格は必要?オンラインレッスンも選択肢の1つ!

書道教室や習字の講師・先生になるには?オンラインレッスンも選択肢の1つ!

日本伝統の芸術「書道」は、学校の授業にも採用されているくらい日本全国に根付いているため、「書道教室の先生になりたい」と考える方は多いです。自分が好きな書道や習字を仕事として教えられれば、収入源としてはもちろん、何より「楽しく働ける」ので魅力的です。

一方で、書道の先生になるのは、数学や英語など、一般的な科目と比べてハードルが高いのも事実。書道教室を開いたり、地域のイベントに参加したり、選択肢はいくつかあるものの、具体的に何をすれば良いのかイメージしにくいため、悩んでしまうのも無理はありません。

この記事では、書道教室や習字の講師、先生になるために必要なことを解説しています。また、最近話題になっているオンラインレッスンについても扱っているので、書道を仕事にしていきたい方は必見です。

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https://www.oshieru.work/manabuterasu-intro/

書道や習字の講師・先生になるために必要なこと

はじめに、書道や習字の講師、先生になるために必要なことを、

  • 公的資格や段位
  • 資格以外に必要なこと

この2つに分けて解説していきます。どちらも事前に知っておくべき情報なので、順番に確認していきましょう。

書道の先生に必要な資格は基本的にない

まずは書道の先生に必要な資格についてですが、「基本的にない」と考えてください。

もちろん、学校の書道の先生として働きたいなら、小中高に対応した教員免許が必要にはなりますが、それ以外の形で先生になりたいなら必要な資格はありません。

書道や習字の先生は想像以上に柔軟に働けるので、「字を書くことを教えたい!」と思ったらすぐに行動に移せる点は魅力の一つです。

「あった方が良い」公的資格はある

一方で、「あったら役立つ公的資格」はいくつか存在します。公的資格とは、各省庁が認定した民間の団体などが試験、認定を実施する資格のことで、各団体が独自に授与する民間資格よりも社会的な信頼性が高い資格です。

当然、履歴書にも記入できるものなので、持っておくだけで該当分野における一定以上の能力を持っていることの証明になりますが、書道に関しては以下の2つの公的資格が存在します。

【資格名】

  • 硬筆書写技能検定
  • 毛筆書写技能検定

【特典】

  • 履歴書の資格欄に「〇年第〇回文部科学省後援硬筆・毛筆書写技能検定〇級合格」と記入可能
  • 指導者証を交付
  • 合格証明書・証明カードの交付
  • 中学生の内申書に記入可能
  • 成績優秀者には文科省が毎年開催する表彰式で表彰

この中でも特に注目すべきなのが、「履歴書に記入可能、指導者証の交付、合格証明書の交付」の3点です。文部科学省による社会的裏付けがあることの証明になるのは、社会で働いていく中では非常に大きな効力になります。

実力が同じくらいの先生がふたりいて、片方が無資格、片方が「毛筆書写技能検定所持」だったら、ほとんどの方は後者の先生を選ぶはず。したがって、書道や習字の先生として働いていきたい気持ちがあるなら、まずは硬筆書写技能検定、毛筆書写技能検定の取得からはじめてみるのも良いでしょう。

級位や段位、師範を持っていると信頼性が向上

以上の公的資格に加え、級位や段位、師範を持っていると、お客さまからの信頼を獲得する時に大きく役立ちます。

書道を指導したいと考えている方ならご存知だとは思いますが、書道には各団体ごとに技術の水準を示すための指標が存在します。基本的には、

  • 級位
  • 段位
  • 師範

このような流れで難易度が上昇し、師範を持っていると大きなアドバンテージになります。

しかし、「師範でないと講師、先生になれないわけではない」ため、この点はしっかり覚えておきましょう。お客さまが講師、先生に求めるのは、知識や技術よりもまず「人間性」だからです。

特に書道は小学生や中学生といった、比較的低年齢のお客さまが多いため、生徒への配慮を心がける必要があります。高い人間性を持っているかどうかを保護者はまず第一に確認するため、技術だけを磨けば良いわけではありません。

学校の先生になるなら教員免許の取得は必須

また、人によっては「学校の書道の先生になりたい」方もいると思います。この場合、以下に示す小中高に対応した教員免許の取得が前提になります。

  • 小学校:小学校教諭免許状
  • 中学校:中学校教諭免許状(国語)
  • 高校:高等学校教諭免許状(書道)

したがって、各免許を持っていない場合、学校の書道の先生として働くには大学で必要な単位を履修する必要があります。非常にハードルが高いといわざるを得ません。

また、ご覧のように、小学校と中学校は「書道の先生」という形ではなく、小学校は「書写を含んだ全ての科目の先生」として、中学校は「国語の先生」として採用されることになります。一方で、高校は書道の先生として扱われるものの、高校教育における書道は美術と音楽との選択科目なので、どの学校でも安定した需要があるわけではありません。

以上より、書道だけを教える先生として働いていきたいなら、学校以外の場所で活動をしていくことが基本路線になるでしょう。

資格以外に必要なもの

続いて、書道の先生になるために資格以外に必要なものを解説していきます。

個人教室を開くために必要な場所や備品

書道の先生として働く上では、「個人教室」を開くことも選択肢の一つです。周辺地域に小学校や中学校があれば、それなりの需要は存在するでしょう。

以下で個人教室を開くために必要なものをまとめてみました。

書道や習字に必要なもの

書道の個人教室を開くためには、最低限の用具が必要になります。

  • 墨汁
  • 毛筆
  • 硯(すずり)
  • 文鎮
  • 下敷き
  • 半紙

これらの書道用具一式は、自身が使う分はもちろんのこと、体験授業などで生徒が使用する分もあった方が良いでしょう。また、用具を忘れてきてしまうことも予想されるので、相応の数が必要になります。

最初から複数用意するのはハードルが高いので、生徒数が増えてきたら順次増やしていけば問題ありません。

生活必需品

書道だけに限らず、教室を運営していく上では「生活必需品」の用意も必要です。

机、デスクや椅子、ゴミ箱やティッシュなど、運営していく中で必要なものは見えてくるはず。はじめは最低限のものだけを用意し、適宜追加してお客さまが快適に利用できるような工夫を行いましょう。

場所代、テナント代

自宅以外の場所で教室を開く場合、場所代やテナント代も必要になります。

相応な金額になるので、軌道に乗ってきて、代金を回収する目処が立ったら改めて考えてみる方向性でも良さそうです。

広告宣伝費

書道教室は学習教室系ではマイナーな存在なので、待っているだけではお客さまが集まりにくいです。したがって、はじめはお客さまを集めるための広告費や宣伝費にも投資が必要になる可能性があります。

地域新聞やフリーペーパーの広告欄の利用は典型的な広告手段ですが、ブログなどのインターネットメディア、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSの利用も検討したいところ。SNSは工夫次第で資金をかけずに効果的に宣伝できる可能性があるので、これからの時代の必須ツールです。

お客さまが集まってくれば、口コミ効果による宣伝で連鎖的にお客さまを獲得できるようになるはず。軌道に乗るまでは辛抱強く、教室の魅力を外に発信し続けましょう。

団体の力を借りるのもあり

以上のように、個人で習字教室を開くとなると、さまざまなものが必要になり、初期投資も発生する上に、ノウハウを自分自身で身につけていく必要があります。

その過程で色々なことを学べるので、決して悪いことではありませんが、自分一人の力で教室を行うのが難しそうに感じるなら各種団体の力を借りてみるのも良いでしょう。

たとえば、国内で大きな力を持っている「日本習字」は、「支部教室」という形で教室運営をサポートしています。

参考:習字教室を開くには – 日本習字

書道、習字教室の運営ノウハウを学びながら、先生として着実に力をつけていき、いずれ独立していく流れも一つの選択肢です。

この章のまとめ
  • 学校の先生を除き、書道の先生には資格が必要ない
  • 硬筆・毛筆書写技能検定は文科省認定の公的資格
  • 教室運営には初期投資やノウハウが必要

教室を開くのが難しいなら「オンラインレッスン」も選択肢の1つ

前の章では書道の先生や習字教室を開くために必要な解説しましたが、学校の先生になるには教員免許が必要になりますし、教室を開くには初期投資やノウハウが必須。団体の力を借りるにしても、場所やお金が求められるので、中には「ハードルが高い」と考える方もいるでしょう。

そこで新たな選択肢として紹介したいのが、「オンライン講師」という働き方です。

書道や習字の先生の需要は根強く存在する

書道や習字は、他の一般科目と比較してマイナーな部分はありますが、一方で「働き手」も少ないため、実は需要と供給のバランスはそれほど悪くありません。需要は根強く存在し、これからの時代も一定数求められる分野だといえます。

一方で、一般的な学習塾では書道や習字を教えていないため、「書道教室」という形で自分で教室を開く方が多いですが、当Webサイトを運営するオンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」では、国数英理社といった主要科目以外にも、そろばんやプログラミングなど、さまざまな「学び」を世界中の方々に提供しています。

もちろん、その中に書道、習字も含まれるので、書道や習字のオンラインの家庭教師として働いてみるのはいかがでしょう?

「字を書くスペシャリスト」としての需要もある

また、オンライン家庭教師を利用したいと考える方の中には、書道や習字を学びたいというよりは、「字をきれいに書きたい、書かせたい」という需要が存在します。特に多いのが中学受験を考えている小学生です。

中学受験は他の受験とは異なり、単純な問題の正否だけでなく「字がきれいに書けるかどうか」も重要です。一方で、多くの家庭教師は「問題の正否」のスペシャリストではあるものの、「字を書くスペシャリスト」ではないため、字を書くことに関してはうわべだけの指導しかできない場合がほとんど。

そこで、「字を書くスペシャリスト」の書道や習字の先生が求められます。実際、オンラインレッスンで「字を上手に書くための指導」を求めるお客さまは多いですが、対応できる先生が少ないのが実情です。

まなぶてらすのMY講座で先生になってみませんか?

先述のように、まなぶてらすでは主要科目以外にも、あらゆる学びをお客さまに提供することをモットーに、日々サービス品質を向上させています。その中に、「字を書くスペシャリスト」も含まれているため、書道、習字に精通している方に、「MY講座」を開いて活き活きと活躍していただきたいです。

MY講座では、文字通り自分の好きなことを教えられるので、書道や習字、字をきれいに書くことのレッスンももちろん提供可能。段位や級位、師範をお持ちでなくても問題ありません。お持ちのスキルを「まなぶてらす」で発揮してみませんか?

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まなぶてらす
「とびきりの先生をいつものリビングに」をキャッチコピーとするオンライン家庭教師サービス。世界中の「とびきりの先生」たちにオンライン教育に関する情報を発信するため、当Webサイト「オシエル.WORK」を運営中。2021年8月に、在籍する先生の稼働率が90%を初めて突破しました。講師応募はコチラから。