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【現役講師監修】そろばんの先生になる「3つの方法」とは?話題のオンラインレッスンも解説

【現役講師監修】そろばんの先生になる「3つの方法」とは?話題のオンラインレッスンも解説

そろばんは昔ながらの計算方法の一つで、筆算や電卓が普及した現代においても、計算能力の向上や脳のトレーニング、集中力の向上などの効果が期待できると、一定の需要が見込めます。

したがって、「そろばんを学びたい」という方もいれば、「そろばんを教えたい」と、そろばんの先生になりたい方もいるでしょう。

しかし、そろばんの先生になるといっても、すぐに行動に移せるわけではありません。教室を開くのはハードルが高そうですし、かといって数学や英語といった一般科目のように、塾や家庭教師で働くのも難しいです。

この記事では、そろばんの先生になるために知っておきたいことに加え、「そろばんの先生になる3つの方法」を解説しています。より説得力のある記事にするために、そろばんの現役オンライン講師に監修してもらっているので、参考になる部分は多いはずです。

このWebサイトを運営しているのは?

https://www.oshieru.work/manabuterasu-intro/

そろばんの先生になるなら知っておきたいこと

そろばんの先生として働くとなると、さまざまな疑問が出てくるものです。

  • 資格は必要なの?
  • 級位や段位は必要?
  • 収入はどれくらい?
  • 団体に加入する必要がある?

よくある疑問としてこのようなものがあるので、それぞれを順番に解説していきます。

資格は必要?

そろばんの先生として働く上で、多くの方が気になるのが「資格の必要性」です。先生と聞くと、何か専門的な資格が必要になるような気もしてきますが、結論からいえば、そろばんの先生に必須の資格は存在しません。

無資格でも十分活躍できるのがそろばんの先生なので、誰でも働ける点は魅力的なお仕事だといえます。

「あったら役立つ資格」はある

一方で、そろばんの先生はどこかの講師や職員として働くのではなく、教室の先生や家庭教師として働くことになるので、「自分で生徒を集める」ことができなければやっていけないシビアなお仕事でもあります。

したがって、集客という意味では「あったら役立つ資格」が存在します。

  • 教員免許
  • 算数、数学、そろばんに関する民間資格
  • 教育に関する民間資格

代表的なものは以上の通りですが、社会的に大きな力を持っている教員免許を取得していれば、「この先生になら安心して預けられる」と多くの保護者は考えます。教育に関する知識を広く持っていることのアピールになるので、もし教員免許を持っているならアピールポイントとしたいところ。

また、そろばんは算数や数学と関連性が高く、お客さまの中には「算数、数学の成績の向上」のためにそろばんを学びたい方が多いです。そういった方に向けて、数検などの資格をアピールしても良いでしょう。

その他に役立つ資格としては、教育方法や進路指導など「教育に関する民間資格」を持っていることで、そろばんの先生というよりは「教育者」として力があることのアピールができます。

そろばんの先生は「個人で勝負する」側面が強いので、社会的に力を持っている資格を取っておくと役立つ可能性が高いです。家庭教師など教育業に必要な資格やスキルについて解説した、以下の記事も参考にしてください。

https://www.oshieru.work/tutor-skill/

級位や段位は必要?

続いて、そろばんの先生に求められる級位や段位について解説していきます。そろばんの実力を分かりやすく反映するものなので、どの程度まで取得していれば良いのかについて、知っておきたい方は多いはずです。

当然のことながら、級位や段位は「高いに越したことはない」ので、そろばんの先生として活躍していきたいのなら、積極的に上を目指していくべきではありますが、多くの団体は「3級から2級」を教室開設の目安としています。

したがって、そろばんの先生として働きたいなら、最低でも「2級以上」の級位を持っておきたいものです。

現場目線だと「段位」はあった方が良い

以上のように、各団体が推奨しているのは「3級以上」ですが、現場で働いている現役そろばん教師目線だと「段位を持っておいた方が良い」というのが本音です。

当然のことですが、人に何かを教えるためには、教える内容より一歩、二歩進んだ深い知識が必要になります。本質を理解していないと、質の高い指導は不可能だからです。

そして、そろばんを教えてもらいたいお客さまの多くは、3級から1級の取得を最終的なゴールとしていることが多いです。3級に合格させる能力を身に付けさせるのに、先生が3級までしか持っていなかったら、質の高い指導は難しいでしょう。

一方で、級位や段位は簡単に取得できるものではなく、「取得してから先生デビューしよう」と考えていると、結局何もせずに時間だけが経過していく心配もあります。

したがって、3級〜2級程度の状態から先生として働きはじめて、生徒を指導していく中で自身のスキルも向上させ、働きながらより高い級位、段位を目指していくのがベター。生徒と一緒に成長していき、先生としての実力を高めていきましょう。

収入はどれくらい?

そろばんの先生の収入がどの程度なのか、知っておきたい方も多いはずです。

収入に関しては、働き方やビジネスモデルによって大きく変わるため、具体的な金額を掲示するのは難しい部分があります。

参考までに、以下の条件でそろばん教室を開いた時の収入モデルケースは、月当たり「70,000円前後」です。

  • 団体・協会加入
  • 生徒数は15名
  • 月謝は5,000円
  • 自宅

15名の総額で75,000円が手元に入ってきますが、団体や協会に支払う料金や、備品拡充などを考慮するとこの程度の金額に落ち着くことが予想されます。各種税金の支払いも注意ポイントです。

もちろん、一人当たりの月謝をより高くすることで更なる収入アップができますが、そろばん教室の月謝の相場は5,000円前後。あまりにも高くしてしまうと人が集まらず、最大の集客口である口コミ効果が使えなくなるので注意してください。

そろばんの先生の収入事情について解説した、以下の記事も参考になると思います。

https://www.oshieru.work/abacus-money/

団体加入は必須?

そろばんの先生として働いていく上で、協会や団体に加入しなければいけないのか、気になっている方も多いでしょう。

結論からいうと、協会や団体への加入は必須ではありません。個人で教室を開業したり、塾を開いたり、家庭教師をしたりと「働き方の幅が広い」のがそろばんの先生なので、自分が希望する働き方を実現できるよう、色々なことを考え、努力をしていくことが大切です。

一方で、団体に加入すること、個人でやっていくこと、それぞれにメリットとデメリットがあるのも事実なので、次の章でそれぞれの働き方について詳しく知っていきましょう。

この章のまとめ
  • そろばんの先生になるには資格は必須ではない
  • 最低条件は「3級以上」だが、現場目線だと「段位取得」が望ましい
  • そろばんの先生の収入相場は15名で70,000円前後
  • 団体の加入は必須ではない

そろばんの先生になる「3つの方法」

ここからは、そろばんの先生になる「3つの方法」について解説していきます。

  • 団体加入で教室開業
  • 個人で教室開業
  • オンラインレッスン

昔ながらの教室開業から、今話題のオンラインレッスンについても解説しているので、気になる方は要チェックです。

1:団体加入で教室開業

まずは最もオーソドックスな「団体加入で教室開業」という方法から解説していきます。

国内でも知名度の高い団体や協会に加入することで、個人でも安心して活動できるように思えますが、メリットとデメリットをまとめてみました。

【メリット】

  • 指導方法やノウハウを学べる
  • 団体や協会の看板効果で集客が見込める
  • 検定受験がしやすい

【デメリット】

  • 初期費用がかかる
  • 更新手数料など、ランニングコストがかかる
  • 団体、協会開催の有料講習の受講が必要

一人で運営するのが不安な方におすすめ

団体に加入して教室を運営していく最大のメリットは、指導方法や教室運営のノウハウを学べる点と、看板効果で集客が見込める点の2つです。

そろばん教室を開きたい方のほとんどが、これまで自分一人で仕事の全てを行なってきたわけではないと思うので、百戦錬磨の団体によるサポートを受けられるのは心強いはずです。

また、そろばんを学ぶお客さまのほとんどが検定受験を目標にしていますが、団体主催の検定を受けてもらうことで、よりスムーズに目標達成を狙えるメリットも存在します。

費用がかかるのがネック

団体に加入することでスムーズに教室運営ができるのは明確なメリットですが、一方で諸々の費用がかかってしまうのがネックです。

参考までに、「一般社団法人 日本珠算能力検定協会」では、以下のような費用がかかります。

【初年度登録料】

名称 費用
検定講習料 11,000円
検定員登録料 11,000円
事務手数料 5,500円

【新規開業教室】

名称 費用
開業者講習 33,000円

【2年目以降】

名称 費用
検定員登録更新料 11,000円

ご覧のように、初期投資として「初年度登録料、開業者講習」が発生し総額は6万円前後、2年目以降は年単位で11,000円の費用がかかります。

メリットにあるサポートを受けられることを考慮して、これらの費用を高いと感じるか、それとも割安に感じるかは人それぞれ。もちろん、団体に加入したからといって、そろばん教室が必ず軌道に乗るという保証はないので、加入には慎重になり、よく考えてから加入することをおすすめします。

2:個人で教室開業

続いて、そろばん教室を個人で開業する場合のメリットとデメリットをまとめてみました。

【メリット】

  • 自分好みの教室運営ができる
  • 最小限の費用で運営できる
  • すぐに行動に移せる

【デメリット】

  • 運営の全てを自分一人で行う必要がある
  • 検定受験が団体加入に比べたら不利
  • 広告宣伝、集客が難しい可能性がある

「自分一人でやりたい」という方におすすめ

個人で開業する場合、全てを自分一人の力で進めていくことになるため、他からの干渉を受けずに自由に運営していきたい方におすすめのやり方です。

指導方法から使用教材まで自分好みに選択、実践できるので、夢だったそろばん教室で活き活きと活躍していきたい方には魅力的だと言えます。

また、団体に支払う費用が不要なので、初期投資やランニングコストを最小限に抑えられる点もGood。低リスクで始められるのも大きなメリットです。

教室運営に行き詰まってしまう可能性も

一方で、教室運営に関するノウハウがゼロの状態からはじめる場合、右も左も分からないまま運営を進めていくことになるので、教室運営に行き詰まってしまう可能性があります。

特にネックなのが広告宣伝や集客。お客さまが集まらなければ仕事ができないという都合上、集客は極めて重要ですが、全くのゼロの状態からはじめていくのは難易度が高いです。

足を使った地道な集客活動から、ブログやSNSを活用した飛び道具、地域紙に有料広告を載せるなどが具体的な戦略になるでしょう。数人集まってしまえば、口コミ効果でどんどんお客さまが増えていく可能性があるので、「最初にどれだけ頑張れるか」が鍵です。

3:オンラインレッスン

最後に、最近注目を集めている「そろばんのオンラインレッスン」について解説していきます。インターネットの普及や社会情勢の変化に伴って、教育のオンライン化が進む中で、そろばんのオンラインレッスンも急速に普及しつつあります。

メリットとデメリットを以下にまとめてみました。

【メリット】

  • 完全在宅で運営できる
  • 非対面で授業ができる
  • 教室運営費用を削減できる

【デメリット】

  • オンラインレッスンを提供しているサービスが少ない
  • 機材が必要(初期投資が必要)
  • オンライン指導になれるまで大変

「在宅、非対面」が大きなメリットに

そろばんだけではありませんが、オンラインレッスンのキーワードは「在宅と非対面」です。完全在宅で仕事ができるため稼働率が良く、教室の維持費用もかかりません。

お客さま用の備品はもちろん、こまめな清掃も不要ですし、教室運営にかかる手間や費用を大きく削減できるのはオンラインの強みです。

また、これまでの時代は「非対面」は弱みであり、デメリットでしたが、社会情勢が目まぐるしく変化するこれからの時代は、対面しないことは大きな強みになってくれます。

オフラインの教室運営は、社会情勢の変化を受けやすく、時にガクッとお客さまが離れてしまうこともあるでしょう。このようなリスクを排除できるのは、安定した教室運営に大きく貢献してくれます。

オンライン特有のデメリットにも注意

以上のように、オンラインのそろばん教室、指導は大きなメリットがありますが、同時に特有のデメリットも存在します。

最大のデメリットは、「オンラインレッスンを提供しているサービスが少ない」という点。オンラインでそろばんを教えるとなると、個人で集客をするのは至難の業なので、軌道に乗るまではどこかのサービスに登録して働くのが普通です。

しかし、そろばんのオンラインレッスンに対応しているサービスや団体は少なく、選択肢が限られてしまうのがネック。

また、パソコンやタブレットなど機材が必要になるので、持っていない方は初期投資が必要になります。操作方法にも慣れなければいけないですが、これからの時代、パソコンやタブレットは使えるようになって損はないので、これを機に力を入れていくのも良いでしょう。

加えて、オンライン指導はクセがあるので、はじめは戸惑う部分もあるかもしれません。したがって、機材や指導方法に関するサポートを手厚くしているサービスを選ぶことが大切です。

自分に合った方法でそろばんの先生として働いていこう

そろばんの先生として働くには以上の3つの方法がありますが、人によって合う、合わないがあるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

どの方法を取るにしても、「先生として活躍したい!」という熱い思いがあれば大丈夫!そろばんは根強い需要があるので、多くの方に選ばれるような教室、授業を目指しましょう。

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まなぶてらす
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